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ある公園で17歳の猫が85歳の女性と友達になった。この出会いによって女性の顔に笑顔が戻っただけでなく、お互いに若々しさを取り戻したようでさえあった。

猫の名前はダーウィン。猫の17歳は、人間にあてはめれば84歳に相当する。


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Supplied by Kellen

16年前、ケレンは地域の動物保護施設でダーウィンと出会った。ダーウィンは生まれつき耳が聞こえず、過酷な身の上だった。身体が悪く、獣医でさえ匙をなげるほど。だが子猫は生き抜いた。

ケレンが言うには、「ダーウィンにはいつも奇跡的な何かがある」そうだ。

ダーウィンは歳をとるにつれ愛情深くなり、猫へも人間に対してもも寛大で親切だった。
「他の子にご飯を横取りされてもそのままにしておくの。出会った全ての人間と動物が彼の友達よ」

ダーウィンは子猫のようにケレンとの散歩を楽しみ、道中で彼に向けられる人々の視線を楽しんでいる。だが、知らない人から彼を見ると驚いてしまう。

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ダーウィンの年齢や関節園を患っていることを考慮して、以前ほどは外出しなくなったという。

ダーウィンが17歳になったその日、ウズベキスタンから来たという85歳の女性、リダと出会った。何の感情もないかのようにひとりで地平線を見つめていた彼女がダーウィンの姿を見たそのとき、運命が変わったのだった。

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池の傍にただ座っていた彼女がダーウィンを見ると、パッと顔に光が灯ったようだった。ケレンはリダを招き、ダーウィンと引き合わせた。ダーウィンは自らの頭を撫でさせるかのように、顔をリダの手に摺り寄せた。リダの顔からは笑みがこぼれ、優しい声色で話しかけた。

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その日、ダーウィンとリダは再び若さを取り戻したのだった。

リダには12歳で亡くなった猫がいたという。とても美しかったその猫を失って、どれほど寂しかったかを話してくれた。ケレンは込み上げてくるものを我慢するので精一杯だった。

リダはケレンに住所を教え、そしてケレンはダーウィンを伴ってリダのもとへ立ち寄ることにした。

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「ダーウィンには生来の人を癒す力があります。恐れも敵意も、人見知りもありません。猫が好きではない人であってもダーウィンは好きという人もいるし、あるいは猫に好かれない人であってもダーウィンであれば問題がありません」

「初めて会った時、リダは引きこもっているように膝に腕を回して座っていました。ダーウィンと触れ合っているうちに、本当に輝いていたんです。」

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