5


動物愛護団体Kitten Ladyのハンナ・ショウは2匹の子猫を保護した。そのうち、クロエと名付けられた子猫は下肢が麻痺していた。

ハンナたちが救出したその子猫は虐待されていた疑いがあった。


1


結局その日、ハンナは3匹の子猫を連れて帰った。介護の必要な子猫の先のことはわからなかった。だが、今後誰も彼女に残酷な振る舞いをすることがなく、彼女が愛され清潔でいられること。そして下肢の動きを取り戻すためにハンナが出来る限りのサポートをするということだけは確かだった。

クロエが心を開くのにそう時間はかからなかった。クロエは、新しい飼い主であるハンナが優しく声を掛けることを心から喜んだ。

クロエは、下肢を固定して前足で散歩するのがお気に入りだ。

2


獣医の診察で、クロエは脊椎が損傷していることが発覚した。脚を使うことが全くできず、引きずることしかできない。それでもつま先をつまむと痛みを感じるようで、脚を引っ込めるのだった。

3


ハンナの使命はクロエのリハビリを手伝い、彼女の自由を取り戻すことだった。クロエはもう痛みを感じていないが、脚、尻尾、膀胱を含め下半身を使うことができなかい。獣医は、クロエの予後は極めて厳しいと判断した。

それでもハンナは、クロエの状態がよくなるよう尽力することを決意した。

4


ハンナは毎日できることをやり、諦めないこと、手を尽くしてクロエが動き回れるよう器具を作り、そして何よりもポジティブでいるよう努めた。クロエは生きている、愛されていると。


クロエは常に前向きで、子猫らしい振る舞いを見せた。まるで下半身が動かないことなど気にしてもいないかのように。

5




クロエが初めてひとりで遊ぶことができたとき、ハンナは笑顔を浮かべながら肩を震わせた。

6


障害を負った猫の世話をしている友人のアドバイスで、下肢を固定し動きやすくするための箱を用意した。クロエは文字通り箱に入り、そして遊び始めた。

ハンナはクロエに最適な治療を求めて多くの医師に相談をした。

クロエは確かに麻痺がある。だが、アルパカのぬいぐるみと戯れ、里親のアンドリューのヒゲを舐めて、ネズミのおもちゃで狩りをする。清潔で、ノミもいない、健康的な食事と治療を受けている。クロエのことを知るたびに、ハンナは楽しい気持ちになる。

7


ヨガマットのような滑りにくい素材であればクロエが歩く練習ができるという神経学を専門とする医師のアドバイスに従って、ハンナは猫の部屋にマットを用意した。

ハンナは2本の足で這うことができるようになった。


クロエはさらに鍼による治療と、Assisi Loopという動物の動作性を取り戻すための器具を導入した。結果は、誰もが希望を持てるものだった。

鍼と電気鍼による治療の間、クロエはアルパカの上で眠っていた。すると、脚を蹴り出し、尻尾を動かし、さらに立ち上がった。この長い道のりにおける小さな勝利によってハンナたちもまた、より前向きな気持ちになることができた。

Assisi Loopを使ったセッションの結果はさらに驚くべきものだった。部分的にだが、膀胱が機能し始めたのだ。これは医師さえも予測できなかった結果である。

今やクロエは膀胱に刺激があればおしっこをだすことができる。

8


愛と決意によって、クロエは運命に打ち勝とうとしているのだ。






  ブログランキング・にほんブログ村へ
↑この記事が気に入ったらポチッと押してもらえるとうれしいですm(__)m